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Instisute of Human Development

TEL. 077-524-9387

〒520-0052 滋賀県大津市朝日が丘1-4-39 梅田ビル3階

2020年度の活動に関してmessage20200422

                    運営委員長 田村和宏

 人間発達研究所は、今年度の研究活動(発達保障学校、研究集会、発達診断セミナー、人間発達講座など)について、基本的に9月以降に延期をする判断をいたしました。
 しかし、このままでは終わりません。9月以降には、このような「つながらない」状況だからこそ、それを人間発達の危機として決して許さず、多様な「つながるかたち」(オンライン研究会やビューイングなど1か所参集による研究活動以外のかたち)を示し、これまでの研究所の活動ではできなかった遠隔地会員の研究活動への参加など、多様でかつ柔軟な研究活動が実現していけるように準備をすすめていく所存です。
 新年度早々、人間発達研究所の諸活動への参加を心待ちにしていらっしゃった方には、たいへん申し訳ありませんが、いましばらく時間をいただきますよう、ご理解、ご協力のほどお願いいたします。

 現在、新型コロナウイルス感染症は拡大しており、緊急事態宣言をしたものの、依然終息の予測もできない状況です。各種関係団体の研究集会や研究大会・学会は、感染拡大の予防という社会的責任から相次いで中止を決めています。
 教育や福祉の現場では、通所事業所の利用自粛や職員体制が2分化対応になっているところもあり、医療の現場では次々と医療者自身が感染し、倒れていく現実が起こり、家族との日々の生活も押し込められているストレスが充満し、少しずつ「息苦しさ」が増してきています。ネガティブな思考が強まっていきます。
 新自由主義社会によって、排除や分断や解体が起こり、いまさらに新型コロナウイルス感染予防の不要不急の外出制限や活動自粛が、より「つながらない」孤立した暮らしを強いることとなり、生きることへの疲弊も始まっているといっても過言ではありません。このような生きる上でマイナス的な状況だからこそ、私たちはさまざまな障壁を乗り越えていろんな人たちと「つながる」ツールとスタイルを手に入れながら、「つながる」活動と、その「つながる」安心や共感と実績の積み上げから、生きる希望と展望を持つこと、次の自由を手に入れ、社会を地域を自分と仲間たちを変革するエネルギーに変えていくことが大切です。
 厳しい局面には変わりありません。ですが、だからこそ、じつはここに次の新たなステージへの発達保障の芽がある、そう捉えて、実践と研究と運動をすすめていきましょう。そうやって権利保障を充実させてきたのが、1960年代からの発達保障の歴史でした。
 私たちは9月以降の活動が、人間発達の花を咲かせていくことに確信を持った活動となるよう、多様な試みもしながらすすめていきたいと考えています。いましばらくご容赦ください。

 歌いつづける 今、僕らは 人間らしく 生きるために
 世界のどこかで 歩み出した ともに生きる 仲間と
 ひとりひとりの 力を合わせ 平和な明日に向かって
 踏み出す一歩に明日への思い 大きく響かせて

 偽りの平和や自由は もういらない
 僕らのうたは 歴史の歯車
 歌おう大きく 仲間の中で 歌おう大きく 力の限り

 偽りの平和や自由は もういらない
 僕らの力は 歴史の歯車
 廻そう大きく 僕らの力で 廻そう大きく 力の限り
                (「歴史の歯車」1982年日本福祉大学うたごえサークル馬酔木集団創作曲 より)


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