講 師 田中孝彦さん(教育思想・臨床教育学研究者)
日 時 2020年2月29日(土)10時~16時30分
会 場 コラボしが21(大津市)※公共交通機関でお越し下さい。お車の方は近隣の有料駐車場をご利用ください。
受講料 一般5,500円(5,000円+税)、会員3,850円(3,500円+税)
発達保障学校2019年度受講者および25歳以下会員(1992年4月2日以降生まれ)1,100円(1,000円+税)
講義概要
H・ワロン(1879-1962)の、「子どもの権利」、「人格の発達」、「教育の改革」についての研究・思想をふりかえり、その今日的意味を考えあう。
講義の流れ
1)ワロンの生涯について
2)「子どもの権利」論・「人格の発達」論のエッセンス
3)「新教育」運動への参加、そのなかでの独自な位置
4)「主著」としての『児童における性格の起源』
5)教育制度改革論(ランジュヴァン・ワロンプラン)
6)日本の教師たちへのメッセージ
7)ワロンの仕事の今日的意味を考える
主な参考文献
訳出されている主な参考文献は、以下の通りです。
・3-1)『ワロン選集』(上・下、1983、波多野完治監訳、大月書店)上巻の、エレーヌ・グラチオーアルファンデリの序文。
・3-2)「子どもの権利」(1939)、滝沢武久訳『科学としての心理学』(1970、誠信書房) /「子どもにおけるパーソナリティの発達段階」(1956)、浜田寿美男訳編『ワロン/身体・自我・社会』(1983、ミネルヴァ書房)。
・3-3)田中孝彦「ワロンと新教育―トラン・トン『ワロンの教育思想』の紹介」(1974、『研究室紀要』創刊号、東京大学教育学部教育史・教育哲学研究室)。
・3-4)H・ワロン『児童における性格の起源』(1932)、久保田正人訳(1965、明治図書)。
・3―5)ランジュヴァン=ワロン計画(1947)、国民教育研究所編『国民教育』第10号(1871、労働旬報社)。
・3-6)ワロン「日教組第五次教育研究全国集会へのメッセージ」、竹内良知編『教育実践と基本法理論―国際民主教育論集』(1959、青木書店)。
講義資料
今回の講義では、上記3-3)田中「ワロンと新教育―トラン・トン『ワロンの教育思想』の紹介」、及び田中「ワロンと臨床教育学」(2000、『臨床教育学研究』第2号、北海道大学大学院教育学研究科)を主な資料としますが、それらは当日お配りします。
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