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Instisute of Human Development

TEL. 077-524-9387

〒520-0052 滋賀県大津市朝日が丘1-4-39 梅田ビル3階

発達診断方法論臨床篇~心理専門職コース

発達診断に従事している方、従事しようとする方に

 発達診断コースではなく、発達診断方法論コースであること、発達診断に携わる、あるいは、携わろうとしているあなたに是非受講していただきたいコースです。


2022年度

CEO (写真は講師の松島明日香さん;滋賀大学)

授業の概要
 発達診断方法論~臨床篇~コースは、実際に発達相談や教育相談に従事しようとする(あるいは、現にしている)人たちを対象にしています。受講にあたって、発達研究の基礎コースを受講しておられると理解がより深められると思います。
 本コースでは子ども一人ひとりの発達状態を理解するための発達診断の方法論について、事例を通して学んでいきます。子どもの発達は多様で、変化に富んでいます。それは魅力的である反面、発達理解において難しさを伴います。昨今、主流になりつつある子どもの能力を「できる・できない」でとらえる単純化した評価方法や発達を数値化して標準値からの差によって評価する手法は簡便で分かりやすいという側面がある一方で、子どもの能力を機械的にとらえてしまうことで、本来、子どもがもっている発達の多様性や動態を把握できないという問題を抱えています。このことは、発達診断の最大の目的である「発達保障に根差した保育・教育実践への寄与」から、かけ離れたところで子どもの発達や育ちが論じられてしまうという危険性をはらんでいるといえるでしょう。
 本コースでは、発達検査場面で見せる子どもの反応から、「できた」「できない」ということが発達的に何を意味するのか、さらには子どもの“できかた”や“取り組みかた”をどのような視点でとらえることが大切かを学ぶことで、理論的根拠をもって発達診断や発達的な子ども理解ができるようになることを目指します。
 授業は基本的に受講者の皆さんが発達診断において悩んでいる事例などを持ち寄りながら検討していく形式で進めていく予定です。主として発達の階層-段階理論に依拠しつつ、下記の視点から各発達段階の特徴や発達診断のポイントをおさえていきたいと考えています。

授業の流れの一例(スケジュール・内容等の計画)
 第1回:発達診断の概要
 ・ 発達診断の歴史
 ・ 発達検査、知能検査の意味と限界
 ・ 発達の階層-段階理論と発達診断
 第2回:1次元可逆操作期(1歳半頃)の発達と発達診断
 第3回:2次元形成期(2,3歳頃)の発達と発達診断
 第4回:2次元可逆操作期(4歳頃)の発達と発達診断
 第5回:3次元形成期(5,6歳頃)の発達と発達診断

日程

10月8日(土)
13時~16時
11月12日(土)
13時~16時
12月10日 (土)
13時~16時
1月21日(土)
13時~16時
2月18日(土)
13時~16時

バナースペース

人間発達研究所

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FAX 077-524-9387