人間発達講座 自分づくりを生きる わたし   本文へジャンプ
講師の紹介と講義内容

第1回 あそび



中村隆一さん 人間発達研究所所長・立命館大学教授
 今回の講座のねらい、それぞれの講義で学びあいたい内容などをお伝えします。







河ア道夫さん 高田短期大学教授
 乳児期後期から幼児期前半までの子どもの遊びと発達について、2〜3歳児頃を中心に考えます。駆け回り始め、話し始め、五感を働かせて対象圏との格闘の可能性を飛躍的に拡大していく時期です。大人との関係もそれまでと違う新たな段階に入ってきます。もし子どもが自由ならば、大人や年長者への「憧れ」によって様々な対象への様々な行為を、失敗や逸脱をたっぷりと含みながら経験していきます。子どもの自由な行為可能性を拡大するためにこそ、大人たちは子どもを励ましたり制約したり、あるいは遊びの環境を用意したり、ともに遊んだりするはずです。その実際の具体的なあり方を様々な遊びの実践を通して考えたいと思います。




赤木和重さん 神戸大学准教授

 100人集まれば1人はいるといわれる自閉症スペクトラムの子どもたち。この講義では,「あそび」を切り口に,子ども理解の視点や保育・教育で大切にしたいことを学びます。

 保育現場や学校現場で日々奮闘されているみなさん,『自閉症の子どもの遊びっておもしろいなぁ,すごいなぁ」と思えるまなざしとあそび心をぜひ体感してください。





吉田真理子さん 三重大学准教授

 幼児期後半の子どもたちの発達を、あそびをとおして学びます。

 5,6歳のごろになると時間の流れに気がつき、過去の自分を支えにして自分を見つめるようになります。未来への“タイムトラベル”も可能になります。「今・ここ」のコミュニケーション場面を超えた関係性をみてみましょう。






代田盛一郎さん 大阪健康福祉短期大学教授
 小学生の子どもたちは、幼児っぽさを色濃く残す1,2年生、3,4年生の「ギャングエイジ」と呼ばれるおとなの関与を避ける閉鎖的な集団を作る時期を経て、5,6年生になると思春期の入り口へと差し掛かり、その遊びの有り様も大きく変化していきます。ここでは、学童期の発達をあそびという視点から深めると共に、「あそべない」「あそびたくない」といった子どもたちの姿から、おとなの関わりについても考えたいと思います。





増山均さん 早稲田大学名誉教授
 「遊び」は「学び」の手段のように扱われています。「児童憲章」にも、「子どもの権利条約」にも、「遊び」が子どもにとって不可欠の権利であることが明記されています。特に子どもの権利条約第31条には、遊びの権利を、休息権・余暇権および文化的生活・芸術への参加権とセットでとらえて重視しています。「あそび・遊び」はおやつでもデザートでもなく、子どもの主食であり、子どもの育ちを支えるアニマシオン(ドキドキ、ワクワク体験による魂の活性化)の原理が貫かれたものであることを明らかにしたいと思います。